- 競技場:
整地してある必要はなく、傾斜地、草地、林間など、安全なところであれば場所を選ばない。
- コース(ゴルフではホールと称している)の数:
特に規定はなく、その場所の広さや競技する時間などに応じて適宜決めることができる。
- 競技者の人数:
通常は約10名~14名が1組になって全コースを回る。
- リーダー:
各組には1名のリーダーをおく。リーダーはその組の責任者として審判を兼ねた進行役を努める。リーダーは競技者を兼ねることもできる。
- 記録係:
スコアの記録は各自でする以外に、記録係を決めて数名の記録をまとめて託することもある。記録係は競技者を兼ねることもできる。
- 競技の進行:
各自がスタートラインからリング(ディスク)を目標のコーンに向って投げたあと、リング落下地点まで行って第2投目を投げ、以後同様にして最後は全員が輪投げの要領でリングをコーンに投げ入れてそのコースを終わる。
- リングを投げる順番:
リングはリーダーの指示によって投げるのが原則で、第1投目では直前コースのスコアが大きかった人からの順とし、第2投目以降は目標コーンより遠く離れた人からの順とする。
- 距離の計測:
リングとコーンの距離が目測で正しく判断できない時は、リーダーの判定に任せるか又はメジャーなどを使ってコーンの先端からの距離を測る。
- 投げる位置:
1投目は所定の場所から。2投目以降を投げる時はリングの後側に立ち、投げ終わるまでそれ以上コーンに近づかないように注意すること。
- 投げるときのマナー:
次に投げる人より前に出て、その人が投げる行為を妨害してはならない。これは安全のためにも守るべきマナーである。
- 投げる前の発声(コール):
投げる直前に組全員に聞こえるように、リング番号、自分の名前と何投目かをコール(発声)しなければならない。
- リングの投げ方:
リングは水平に投げる。いつの場合にも、投げる時に後足を上げるのは差し支えないが、上がった足を地面に下ろす時に、前足より前に踏み出してはならない。違反した時スコアに1点を加える。
- リングが木の枝などに止まった場合:
目標コーンに近づかない近くの地点から続投する(罰点1)。ただし、道具を使わずに手で落とせる時は無罰で地上に落とすことができる。
- リングがコーンに支えられて斜めに止った場合:
リングの接地点が変らないように注意しながら、リーダーはリングを横に寝かせる。その時寝かしたリングが別のリングに重なっても、ノルナーの規則は適用されない。ただし、その後で誰かが更にその上に重ねた場合は、当然ノルナーの規則が適用される。
- 投げたリングが他の競技者に触れた場合:
止まった地点までを1投と数え、再投は許されない。
- 競技の途中でコーンの位置が変わった場合:
意図的でなく自然に移動した時は、元の位置に戻すことはしない。ただし、その組全員が投げ終わった後は、後続の組のために元あった場所に戻しておく。
- スコア:
各コース終了後ただちにそのコースのスコアをスコアカードに記入する。スコアは投げた回数から、次に述べる規則によって修正した数値を点数とする。
【 ノルナーの規則 】(スコア修正)
これはスカイクロス特有のルールである。コースの途中で何人かのリングが重なりあった場合、上になった人のスコアにペナルティとして1点(1投分)を加え、下になった人のスコアからラッキー点として1点を減らす。重なり方と加点または減点の具体例を次図に示す。
『 スコア修正の具体例 』
- リングが重なっているかどうかの判定:
止まった状態を真上から見た平面図だけをもって判断し、リング間の接触の有無は問わない。
- あとから投げたリングが下に潜った場合:
その場合においても結果的に上か下かの関係だけで加点・減点を判断する。
- 重なったリングが自然に離れた場合:
いちど重なって止まった時点で加点減点を確定し、その後に何らかの理由で重なり具合が変わっても、点数は変更しない。
- 一番乗りの特典:
各コース毎に一番最初にリングをコーンに投げ入れた人だけに特別賞として、スコアから1点を減らす。これは積極的なプレーを奨励する目的のためである。
- ミーティング:
各コース終了後は、組毎にミーティングして各人のスコアを確認し合い、その後リーダーの指示で次のコースに向かう。
- 競技成績の順位:
最終的に全コースのスコア合計から順位を決める。
- その他:
上記以外にもローカルルールを適宜定めることができる。
それは、団体競技のトラブル防止を目的とする配慮からである。
◎上記が競技規則で、細かい規程はしていません。
考案者が規則にしばられずに競技規則から逸脱しない範囲で、それぞれの解釈でプレーを楽しむべきといった考えからです。